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引越のサカイ 労災隠し容疑で書類送検 平成22年3月

【3月19日】

金沢労働基準監督署は18日、社員の労災事故を労基署に報告せず、発覚後も虚偽説明をしたとして、労働安全衛生法違反の疑いで運送大手「サカイ引越センター」(堺市)と同社金沢支社長(33)を書類送検した。同署によると、支社内で負傷した社員らに口外しないよう命じていた。

送検容疑は2008年6月、同法の規定に違反し、引っ越し作業中に右足靱帯切断のけがを負い4日以上休業した社員の事故を労基署に報告しなかったほか、この事故と、別の作業事故をめぐり、今年2月に労基署の調査を受けた際、「仕事中の事故ではない」と虚偽の説明をした疑い。

「(同社金沢支社が)労災隠しをしている」との情報が金沢労基署に寄せられ発覚した。同署の調査に、支社長は「本社に知られると都合が悪かった」などと話しているという。

サカイ引越センターは「労災に対する支社の認識が不足していた。事故防止に努め、社員の教育を徹底したい」とし、支社長の処分を検討していることを明らかにした。

(3月18日共同通信掲載)

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